初期中絶手術
初期中絶手術(妊娠11週6日まで)
妊娠初期の子宮内容除去術としては大きく(真空)吸引法と搔爬法があります。日本では搔爬法を用いる医療機関が多くありますが、世界保健機関(WHO)では妊娠初期の子宮内容除去術としては(真空)吸引法(Vacuum Aspiration、VA)を用いることを推奨しております。当院では、WHOの推奨通り、(真空)吸引法を用いて人工妊娠中絶術を行っております。
吸引法には、電動による吸引法(EVA)と手動による吸引法(MVA)があります。人工妊娠中絶の効果は同等ですが、MVAはプラスチックを用いており子宮により愛護的(組織への負担が少ない)だといわれております。当院では、患者様に十分な説明をし、EVAもしくは追加料金が必要なMVAかを選択いただいております。MVAはディスポーザブル(使い捨て)の機器を購入しておりますので、器具代(税込15,000円)を頂いております。
どちらを用いても、通常、静脈麻酔により眠っている間に処置(5~15分程度)は終わります。当院では子宮の入口を広げる処置(子宮頚管拡張)の時間をしっかりかけて手術を安全に行えるようにしております。医師が前日入院して子宮頚管拡張が必要と判断した患者様(分娩経験のない方、帝王切開術の既往のある方、他医学的判断により必要な方)は、手術前日に入院いただきまた。医師が日帰り手術可能と判断した患者様は、手術当日朝に来院いただき子宮経験拡張の処置を行います。
手術後、術後チェックに問題がなく体調が良ければ、手術日夕方に退院いただけます。
初期中絶手術の費用について
時期 | 費用 |
11週未満の中絶手術 術前診察 術後検診(2回分) 薬代 検査代 麻酔代 |
税込72,000円 無料 無料 無料 無料 無料 |
11週〜11週6日の中絶手術 術前診察 術後検診(2回分) 薬代 検査代 麻酔代 |
税込100,000円 無料 無料 無料 無料 無料 |
※本価格は2021年12月1日より適用いたします。
※初診時に11,000円(税込)の保証金をお支払いいただき、残金を手術時にお支払いいただきます。保証金は手術を受けない場合でも返金いたしません。
※初診時にエコーにて子宮内に胎嚢が確認できない場合は、後日、再度来院頂いております。その場合は、初診時に初診料+エコー代(6,000円~)を頂いておりますが、中絶手術に至った場合は、お支払いいただいた分を初期中絶費用より引かせていただきます。生理予定日から10日生理がずれた日での初診来院をお勧めしております。
※価格には、初診料、再診料、食費(入院のみ)が含まれております。
※MVA使用ご希望の場合、使い捨て器具のため15,000円(税込)を追加で頂いております。
※初診日にエコーにて子宮内に胎嚢(胎児が入っている袋)を確認し、子宮外妊娠の可能性が除外できた場合に、次回手術に進みます。
※前泊(相部屋)が必要な場合は、5,500円(税込)を追加でいただいております。
※1泊した後に手術をキャンセルする場合は、通常の入院費用を頂いております。
検査・処置内容
検査・処置内容 | |
初診日 説明 術前検査 |
医師による説明 超音波検査 HIV検査 B型・C型肝炎検査 梅毒検査 血液型検査 貧血検査 |
手術前日〜当日 手術準備 手術 |
子宮頸管拡張 静脈全身麻酔 超音波検査 手術 |
手術7日前後 術後検査 |
超音波エコー |
手術後2〜3週間後 術後検査 |
超音波エコー |
初期中絶手術をご希望の方の
予約から手術・検診までの流れ(初期中絶手術)
予約方法
- STEP1.予約
電話(042-535-3544)もしくはWEB予約システムで診察のご予約をお取りください。WEB予約システムは24時間、診察券のない方も予約可能です。
当院は、予約のない方の受診もできますので、予約なしで来院いただいても結構です(診察は予約の方優先となります)。
WEB予約
診察当日の流れ
- STEP2.受付
受付し、問診表記入を行います。当日は健康保険証をお持ちください。
- STEP3.診察
妊娠検査、超音波エコー、問診を行い正確な妊娠週数を確定させます。
- STEP4.手術手続き、手術前検査
手術が決まりましたら、諸手続きを済ませ、手術日や手術についての説明を受けてから、採血を行います。
- STEP5.清算
受付で清算を行います。
手術前日(前日入院が必要な方のみ)
- STEP6.手術前日入院、処置など
手術日前日16:00に受付で入院手続き、支払いをしてください。入院後、子宮頚管拡張の処置を行います。
夕食は病院食が出ますが、手術前日の21:00から手術日朝まで、飲食は禁止です。誤嚥の原因となりますので一切の飲食は避けてください。(STEP7.術前処置へ)
手術日
- STEP6.来院、処置など(日帰り手術の方のみ)
手術当日8:30から9:00に受付で手続き、支払い後に、処置室にご案内いたします。なお、手術前日の21:00から手術日朝まで、飲食は禁止です。誤嚥の原因となりますので一切の飲食は避けてください。
- STEP7.術前処置
体調を確認後、点滴を取り、子宮頚管拡張の処置を行います。
- STEP8.手術まで待機
病室もしくは回復室で、手術まで待機していただきます。
- STEP9.手術
手術室で手術を行います。入室後、心電図、血圧計、酸素飽和度モニター(血液中にどの程度酸素が溶けているか計測するモニター)を装着します。準備が整い次第、点滴から静脈麻酔薬と鎮痛薬を投与し、十分な鎮静と鎮痛が得られてから手術を行います。手術中は痛みを感じることはございません。5~15分で処置は終了いたします。
- STEP10.術後休息
回復室でモニターをつけていただき、麻酔からの覚醒、痛みや出血の状態を診察し、医師が帰宅許可を出すまで平均2~3時間休んでいただきます。鎮痛剤などが処方されて帰宅となります。
術後
- STEP11.術後検査
出血の有無、子宮内の遺残物の有無を超音波エコーや内診により診察いたします。術後に1,2回検査が必要になります。術後のピル処方や避妊リング装着などについても遠慮なくご相談ください。
- 母体保護法14条により、中絶手術を受ける場合は、既婚・未婚に関係なく、男性側の同意が必要になります。初診日にお渡しする同意書に必要事項を記載、捺印頂き、手術当日にご提出ください。
- 未成年の方の場合は、保護者の署名が必要になります。男性側が未成年の場合は、男性側の保護者にも同意書に署名を頂かなければなりません。
手術に向けての準備
来院時の持ち物
・印鑑
・眼鏡(院内では眼鏡で過ごしていただきます)
・ナプキン(ナイト用)5個
・生理用ショーツ2枚以上
・健康保険証
・入院・手術費用
・必要書類(同意書、入院申込書、アナムネ)
※日帰り手術の場合は、貴重品はお持ちにならないようにお願い致します。紛失の際の責任は負いかねます。
病院で用意してあるもの(入院が必要な方のみ)
・病衣
・バスタオル
・フェイスタオル
・シャンプー
・リンス
・歯ブラシ
・歯磨き粉
・ティッシュ
・スリッパ
前日までの注意点
・21時以降の飲食は一切禁止です。誤嚥の原因になりますのでご注意ください。
・アクセサリー類は必ず外してください。
・手足の爪は切ってください。
・マニキュア、つけ爪、ペディキュアはしないでください
入院当日の注意点
・手術当日の朝も飲食は一切禁止です。誤嚥の原因になりますのでご注意ください。
・自転車、車、バイクでの来院はおやめください。
・お化粧、香水、コンタクトレンズはしないで来院ください。