初期中絶手術
初期中絶手術(妊娠10週6日まで対応)
当院では、すべての手術を手動真空吸引法(MVA法)で行っております。 世界保健機関(WHO)のガイドラインでは、安全な人工妊娠中絶法としてMVA法を推奨しております。MVA法はプラスチック製のやわらかいカニューレを使用するため、痛みが少なく、また子宮を傷つけるリスクが低いとされております。また、すべての器具が1回使い捨てなので手術の感染リスクが最小限に抑えられます。
当院ではすべての手術を日帰りで行っております。 手術当日の朝にご来院いただき、子宮の入り口を広げる処置を行います。子宮の入り口が十分に開いた段階で、静脈麻酔により眠っている間に手術を行います(5~10分程度)。
手術後、出血状態やエコー検査に問題がなく体調が良ければ、手術日午後にご退院いただけます。
初期中絶手術の費用について
時期 | 費用 |
10週6日までの中絶手術
術前診察 術後検診(1回分) 薬代 検査代 麻酔代 |
税込75,000円
上記料金に含む 上記料金に含む 上記料金に含む 上記料金に含む 上記料金に含む |
《価格等に関する注意事項》
※1:初診時に11,000円(税込)の保証金をお支払いいただき、残金を手術時にお支払いいただきます。保証金は手術を受けない場合でも返金いたしません。
※2:初診時にエコーにて子宮内に胎嚢が確認できない場合は、後日、再度来院頂いております。その場合は、初診時に初診料+エコー代(6,000円~)を頂いておりますが、中絶手術に至った場合は、お支払いいただいた分を初期中絶費用より引かせていただきます。生理予定日から10日生理がずれた日での初診来院をお勧めしております。
※3:価格には、初診料、再診料が含まれております。
※4:初診日にエコーにて子宮内に胎嚢(胎児が入っている袋)を確認し、子宮外妊娠の可能性が除外できた場合に、次回手術に進みます。
※5:原則日帰り手術で、手術当日の夕方頃までには退院予定となりますが、体調がすぐれず1泊される場合は追加のご料金がかかります。
※6:ご入院後に手術をキャンセルする場合は、通常の入院費用を頂いております。
※7:手術当日にコロナウイルスやインフルエンザに感染、もしくは濃厚接触が判明した場合は手術の延期をさせて頂きます。
延期調整が必要になった際、予約に空きがなく当院でお受けできなくなる可能性があります。
保証金11,000円(税込)は、術前診察料・検査費用となるため返金はできません。
【当院で中絶手術をお受けできない方】
・帝王切開術を3回以上受けられた方
・子宮手術後1年以内の方 (帝王切開を含む)
・出産後6ヶ月以内の方
・喘息の治療中の方
・過去に麻酔の合併症が出たことがある方
・薬(抗生物質・麻酔薬)にアレルギーがある方
・重症アレルギー(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある方
・抗凝固薬を内服中の方
・持病をお持ちの方(高血圧・不整脈・心臓病・糖尿病・喘息・てんかんなど)
・BMI33以上の方、もしくは、体重100㎏以上の方
・術前検査で治療が必要な感染症が見つかった場合(HIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎)
⇒初診時にお支払い頂く11,000円(税込)の保証金は外来診察料・検査費用となるため返金致しません。
・過去に円錐切除術を受けられた方
⇒外来診察で子宮頸管拡張が難しいと判断された場合は手術をお断りさせていただきます。
検査・処置内容
検査・処置内容 | |
初診日 説明 術前検査 |
医師による説明 超音波検査 HIV検査 B型・C型肝炎検査 梅毒検査 血液型検査 貧血検査 |
手術前日〜当日 手術準備 手術 |
子宮頸管拡張 静脈全身麻酔 超音波検査 手術 |
手術後2週間後 術後検査 |
超音波エコー |
初期中絶手術をご希望の方の
予約から手術・検診までの流れ(初期中絶手術)
予約方法
- STEP1.予約
電話(042-535-3544)もしくはWEB予約システムで診察のご予約をお取りください。WEB予約システムは24時間、診察券のない方も予約可能です。
当院は、予約のない方の受診もできますので、予約なしで来院いただいても結構です(診察は予約の方優先となります)。
中絶のご相談は月曜日~土曜日の外来受診をお願い致します。
WEB予約
診察当日の流れ
- STEP2.受付
受付し、問診表記入を行います。当日は健康保険証をお持ちください。
- STEP3.診察
妊娠検査、超音波エコー、問診を行い正確な妊娠週数を確定させます。
- STEP4.手術手続き、手術前検査
手術が決まりましたら、諸手続きを済ませ、手術日や手術についての説明を受けてから、採血を行います。
- STEP5.清算
受付で清算を行います。
手術日
- STEP6.来院、処置など
手術当日8:30に受付で手続き、支払い後に、処置室にご案内いたします。
なお、手術前日の21:00から手術日朝まで、飲食は禁止です。誤嚥の原因となりますので一切の飲食は避けてください。
- STEP7.術前処置
体調を確認後、点滴を取り、子宮頚管拡張の処置を行います。
- STEP8.手術まで待機
回復室で、手術まで待機していただきます。
- STEP9.手術
手術室で手術を行います。入室後、心電図、血圧計、酸素飽和度モニター(血液中にどの程度酸素が溶けているか計測するモニター)を装着します。準備が整い次第、点滴から静脈麻酔薬と鎮痛薬を投与し、十分な鎮静と鎮痛が得られてから手術を行います。手術中は痛みを感じることはございません。5~15分で処置は終了いたします。
- STEP10.術後休息
回復室でモニターをつけていただき、麻酔からの覚醒、痛みや出血の状態を診察し、医師が帰宅許可を出すまで平均2~3時間休んでいただきます。抗生物質・子宮収縮剤などのお薬が処方されて帰宅となります。
術後
- STEP11.術後検査
出血の有無、子宮内の遺残物の有無を超音波エコーや内診により診察いたします。手術2週間後に1回検査が必要になります。術後のピル処方や避妊リング装着などについても遠慮なくご相談ください。
- 母体保護法14条により、中絶手術を受ける場合は、既婚・未婚に関係なく、男性側の同意が必要になります。初診日にお渡しする同意書に必要事項を記載、捺印頂き、手術当日にご提出ください。
- 未成年の方の場合は、保護者の署名が必要になります。男性側が未成年の場合は、男性側の保護者にも同意書に署名を頂かなければなりません。
手術に向けての準備
来院時の持ち物
・印鑑
・眼鏡(院内では眼鏡で過ごしていただきます)
・ナプキン(ナイト用)5個
・生理用ショーツ2枚
・健康保険証
・入院・手術費用
・携帯電話
・携帯電話の充電器(貸出はございません)
・必要書類(手術同意書、入院申込書)
※指輪・ピアスなどのアクセサリー類は外してご来院ください。
※貴重品はお持ちにならないようにお願い致します。紛失の際の責任は負いかねます。
病院で用意してあるもの
・病衣
・バスタオル
・フェイスタオル
・ティッシュ
・スリッパ
・体温計
前日までの注意点
・21時以降の飲食は一切禁止です。誤嚥の原因になりますのでご注意ください。
・アクセサリー類は必ず外してください。
・手足の爪は切ってください。
・マニキュア、つけ爪、ペディキュアはしないでください
入院当日の注意点
・手術当日の朝も飲食は一切禁止です。誤嚥の原因になりますのでご注意ください。
・自転車、車、バイクでの来院はおやめください。
・お化粧、香水、コンタクトレンズはしないで来院ください。