当院での中絶手術について
当院の人工妊娠中絶手術について
当院では初期中絶および中期中絶手術に対応しております。
様々な事情により妊娠を継続できない方に、当院の常勤医師(産婦人科専門医かつ母体保護法指定医)が、母体保護法に則した安全で痛みの少ない中絶手術を提供しております。
中絶手術は、妊娠週数により初期中絶手術(妊娠11週6日まで)と中期中絶手術(妊娠12週0日から21週6日まで)に分かれ、手術方法が異なります。本院は、初期、中期中絶両方に対応しております。
人工妊娠中絶手術は自費診療ですので、病院・診療所により料金が異なります。
当院では患者様の金銭的な負担が少ないようにしております。術前検査、手術料、術後診察など患者様が当院でお支払いいただく全額を、初期中絶では妊娠11週未満で7.2万円(税込)、11週以降で10万円(税込)に、出産一時金を用いた場合の中期中絶では9万円(税込)~13万円(税込)程度に設定しております。術前診察費、術後検診費、検査費、麻酔代、薬代も含まれております。
人工妊娠中絶手術は予定されていなかった手術だと思いますので、お支払いは全てクレジットカード利用可能(一括払いのみ)となっておりますので、窓口でご相談ください。

人工妊娠中絶手術に関してお悩みの方へ
「中絶手術はどのように行われるのか。」「安全なのか。」「痛みはどの程度なのか。」「入院は必要なのか。」「費用はどのくらいかかるのか。」「どのような産婦人科を選べばよいのか。」「両親やパートナーにはどのように報告したらよいか。」「次回の妊娠に影響がないか。」「妊娠週数が経ってからの中絶の場合、身体に影響はないか。」など、中絶手術を受けることを決められた女性の苦悩や不安は計り知れないと思います。
実際どうしたらよいかわからず、周りに相談しにくいこともあり、週数が増えるほどリスクが高まってしまうにもかかわらず、時間だけが過ぎてしまうと思います。
中絶方法に関しては、ネット上で情報が氾濫しておりますが、患者様個々に安全で最適な方法を選べるかは母体保護法指定医の経験にかかっていると思います。安全で最適な方法を選択するのは当然ですが、当院ではご本人の不安を解消し、気持ちの整理ができるよう寄り添い、精神的なサポートも大事にしております。不安が解消しないまま、気持ちの整理がつかないまま手術を終えてしまうと、次回の妊娠時に精神的に不安定になることがあります。当院では医師の他に助産師・看護師にも妊娠継続するかも含めてご相談いただき、身体的にも精神的にも安全で寄り添う医療を提供できればと考えております。
永井産婦人科病院
院長 田村俊男(産婦人科専門医、母体保護法指定医)
当院の中絶手術の15の特徴
1.手術は全て院長が行っております
当院では中絶手術の質を低下させないため、全ての中絶手術を院長(母体保護法指定医、日本産婦人科学会専門医)が行っております。また、手術中の集中力欠如は患者様の不利益になりますので、1日最大4件までと制限を設けております。
2.開業60年の経験
当院は病室、手術室がある産婦人科病院として60年間産婦人科医療を行ってまいりました。合併症、緊急時の対応に慣れた病院ならではの安全安心な医療を提供いたします。
3.清潔な手術室・個室
中絶手術術後の合併症の一つとして子宮内感染があります。手術ですので、ディスポザーブル(使い捨て)の手袋、術衣を使用するのは当然ですが、清潔な手術室で行うのも感染予防には非常に重要です。当院は手術室を2室有し、清潔に保つことに細心の注意を払っております。
4.持病、既往歴、帝王切開歴のある患者様にも対応
当院は産婦人科病院として、持病、既往歴、帝王切開術歴のある患者様の診療を日頃より行っております。
5.土曜日、日曜日も外来診療を行っております
土曜日、日曜日も外来診療を行っており、患者様の利便性向上に寄与できるように心掛けております。
6.土曜日も手術を行っております
土曜日に手術をお受けしたいとのご要望が多いため、土曜日にも手術を行っております。
7.プライバシーに配慮致しております
外来では診察番号でお呼びし、本名でお呼びしないようにしております。
完全個室(前泊が必要な場合)、仕切りのある回復室(日帰り手術の場合)を利用することでプライバシーに配慮致しております。
8.十分な術前処置
中絶手術を安全に行うためには、術前処置で子宮口を十分に拡張させることが重要です。十分に子宮口を拡張させるために、子宮口に細いラミセルというスポンジ状の棒を挿入致します。時間と共に、水分を吸収し子宮口を拡張していきます。
分娩経験のない患者様ですと子宮口が拡張しにくいため、長時間ラミセルを子宮口に挿入しておく必要があります。そのため、当院では分娩経験のない患者様、帝王切開術の既往のある患者様、医師が医学的に必要と判断した患者様には前日入院していただきラミセルを挿入することをお勧めしております。
子宮口が十分に拡張されないまま、金属棒で無理やり子宮口(頸管)を拡張させるのは、痛みが強く、頸管裂傷、子宮破裂のリスクを高めるため、当院では十分な頸管拡張に最も気をつけております。
手術前日に来院頂き、ラミセルを挿入したまま帰宅いただくことは当院では行っておりません。ラミセルを挿入されたまま帰宅されますと、ご自宅で異物が子宮口に挿入されていることに不安を感じたり、痛みを感じたり、不潔になったり、ずれたときに対応できないためです。
9.痛みの少ない処置、痛みの少ない術後への心掛け
ラミセル挿入時の痛みは個人差が多く、できるだけ少ない本数で済むようにしております。
手術中は、患者様は静脈麻酔薬で意識がない状態になっておりますが、身体は手術手技の痛みを感じます。当院では、静脈麻酔薬の他に呼吸抑制作用が少ない鎮痛薬を併用し、術中の痛みをなくし心身にストレスを与えないようにしております。術後は座薬および点滴から鎮痛薬を投与することで痛みによる不快感を少なくするように心掛けております。
10.子宮組織に愛護的な真空吸引法を用いております。患者様が電動吸引法(EVA)か手動吸引法(MVA)を選択することができます。
世界保健機関(WHO)は人工妊娠中絶法として真空吸引法(Vacuum Aspiration、VA)を推奨しており、当院でも真空吸引法を採用しております。真空吸引法には、電動による吸引法(EVA)と手動による吸引法(MVA)があります。人工妊娠中絶の効果は同等ですが、MVAはプラスチックを用いており子宮により愛護的(組織への負担が少ない)だといわれております。当院では、患者様に十分な説明をし、電動による吸引法(EVA)か手動による吸引法(MVA)かを選択できます。
11.初期中絶と中期中絶に対応
初期中絶手術を行っている医療機関は多くございますが、当院は病床を持つ産婦人科病院としてより難易度の高い中期中絶手術にも対応しております。
12.良心的な価格を心掛けております
様々な事情により妊娠を継続できない方をお助けできるように良心的な価格を心掛けております。手術費用だけではなく、初診日、手術、術後にかかる費用を税込価格表示することで、患者様の金銭的な不安を少しでも減らせるようにしております。
13.クレジットカード払いが可能です
人工妊娠中絶手術は予想外の手術のため金銭的な準備ができていない患者様もいらっしゃると思います。お支払いは全てクレジットカード利用可能(一括払いのみ)となっておりますので、窓口でご相談ください。
14.術後に低用量ピル、子宮内システムをお勧めしております
中絶手術後に望まない妊娠を避け中絶手術を繰り返さないために、しっかりした避妊法(妊娠確率が低い)である低用量ピルもしくはミレーナ(避妊リング)を当院ではお勧めしております。経済的な負担を少なくするために、安価な価格設定にしております。
詳しくは、中絶手術後の生活、避妊のページをご覧ください。
15.次回の妊娠へのフォロー
当院は出産を取り扱う産婦人科病院ですので、将来の出産に向けて精神的なフォローだけではなく、将来の妊娠に悪影響が出ないように子宮内感染、子宮に傷をつけることがないように細心の注意を払って手術を行い、術後診察を行っております。